こんにちは☀️
所沢市の矯正歯科 やまぐち矯正歯科 です🦷
皆さんは「アデノイド顔貌」という言葉を耳にしたことはありませんか?
今回は幼少期のアデノイド顔貌についてお話しします😌
アデノイド顔貌とは、「アデノイド肥大に起因する顔貌の変化」のことを指し、特に小児期から持続する口呼吸によって生じる特有の顔つきのことです。
顔つきだけでなく、呼吸・発音・姿勢・さらには学習能力や集中力にも影響を及ぼすこともあります。
ではこのアデノイドとは何でしょう?
アデノイドとは鼻咽頭の奥に存在する咽頭扁桃のことで、リンパ組織の一種であり、免疫機能の一端を担っています。
通常、幼少期に発達し成長とともに縮小しますが、何らかの理由で過剰に肥大すると気道を塞ぎ、様々な症状を引き起こします。
アデノイド顔貌のお子様にはこのような特徴があります。
これらは顔立ちの個人差に見えるかもしれませんが、実は機能的な問題もございます。
口呼吸は本来鼻で行うべき呼吸を口で代用するもので、アレルギー性鼻炎やアデノイド肥大、鼻中隔湾曲などが原因です。
また口を常に開けていることで顎の発育バランスが崩れ、顔貌に長期的な変化が起きます。
アデノイド顔貌の背景にある口呼吸や睡眠時無呼吸は、お子様の成長発達にも影響を及ぼします。
酸素が十分に取り込めないことで、集中力の低下、落ち着きのなさ、学力低下などが見られるケースもあります。
また、睡眠の質が悪化することで成長ホルモンの分泌が妨げられ、身体的な発達も遅れる恐れがあります。
アデノイド顔貌の予防・治療には原因となるアデノイド肥大や鼻詰まりの改善が必要です。
具体的にはこのようなアプローチ方法があります。
アデノイド顔貌の矯正では、まず「鼻呼吸を取り戻すこと」と「正常な顎顔面の成長誘導」が大きな目的です。
主な治療方法は、
1 . 上顎の拡大装置
アデノイド顔貌の多くは上顎が狭く、鼻腔が狭いという特徴があります。
こうした場合、拡大床や急速拡大装置といった矯正器具を使用し上顎を横に広げていきます。これにより歯並びのスペースが広がるだけでなく、鼻の通りもよくなり、口呼吸から鼻呼吸へと移行しやすくなります。
開始年齢は6~9才頃が理想で治療期間は1~2年が目安です。
※開始年齢や治療期間には個人差があります。
2.口腔筋機能療法(MFT)
口の周囲の筋肉が弱いと、せっかくの矯正効果が定着しにくくなります。
そこで「あいうべ体操」などの口腔筋機能療法(MFT)を組み合わせることで、正しい舌の位置や唇の閉じる力が養われ、自然な鼻呼吸が身に付きます。
矯正だけでは根本的な改善が難しい場合もあります。
特にアデノイド肥大が著しいと、鼻の通りが悪く、いくら口腔トレーニングをしても効果が出にくくなります。
こういった場合は耳鼻咽喉科と連携し治療していくことをオススメします😊
当院では口腔筋機能療法(MFT)も取り入れていますので、少しでも気になった方は1度ご相談にいらしてください😌