こんにちは😊
やまぐち矯正歯科です。
みなさん【舌苔】という言葉を聞いたことはありますか?
今回は舌苔について詳しくお話ししたいと思います。
健康な舌は薄いピンク色をしていて、潤った状態です。
しかし、舌の表面に 白・黄色の苔状のものが付着していることがあります。
これが舌苔です。
舌苔は、舌にある『味蕾』という細かい突起の隙間に、細菌や食べ物の汚れ、お口の中の粘膜が剥がれたものなどが付着したものです。
歯垢などと同様に細菌の塊になっている為、口臭の原因にもなります
舌苔ができやすい人とできにくい人の差には、唾液の量が関係してきます。
唾液には細菌や汚れを落とし、細菌の繁殖を抑える作用があります。
そのため、唾液の量が少ない人には舌苔が付きやすいです。
また、口呼吸や加齢、舌の運動機能低下などにより、唾液の分泌量が減るとお口の中も乾燥しやすくなります。
乾燥すると唾液の量が少なくなり、お口の中や舌の汚れが落ちにくくなるので舌苔の量も増えていきます。
舌苔は汚れが付着しているため、細菌によって分解されるときにガスが発生し口臭の原因ともなります。
舌苔を予防するには舌みがきが必要となります。
ただし、口臭の原因になるからと舌を強くゴシゴシ磨くのはとても危険です。
舌は柔らかく非常にデリケートなので強く磨いてしまうと舌がヒリヒリと痛みが出たり、味覚障害になったりします。
また、過剰に舌磨きを行うと唾液の減少に繋がってしまい、ドライマウスの進行や舌苔が常態化してしまいます。
そのため、口臭が強くなってしまう可能性もあります。小さな傷でも毎日傷つけてしまうと刺激され続けて舌の細胞ががんになる恐れがあるため、舌磨きをするには注意が必要です。
*正しい舌の磨き方
舌磨きは鏡を見ながら行います。
そして、舌をお口の外に出して舌苔がたまりやすい喉の奥の方から磨きます。
前後に何度も往復させて磨くと、舌苔を奥に押し込んでしまうので奥から手前に優しく動かします。
一度磨いたらブラシを水で洗い、うがいしましょう。
綺麗なブラシで奥から手前に優しく舌全体を磨き、ブラシに汚れがつかなくなるまで(3回ほど)適度に繰り返しましょう。
【注意】歯磨き粉を使用してしまうと刺激が強く傷つけてしまうので、使用する際は舌専用のジェルを使用するようにしましょう!
矯正中の方は、どうしてもお口の中に汚れが付きやすい状態なので、通常の歯磨きにプラスして舌磨きも行うとお口の中も清潔に保てますので習慣化するよう心がけましょう。
最後に、ポイント4つ紹介しますので是非ご参考ください。
①舌磨きに一番大切なことは『優しく』磨くことです。
②舌磨きには舌専用のブラシを使用しましょう。舌を傷つけにくいのでお勧めです。歯ブラシでも磨くことはできますが、硬い毛の歯ブラシだと舌を傷つける危険が高まるので柔らかい毛の歯ブラシを使用してください。
③朝起きた時が舌苔の量が多いので1日1回、朝に磨くことをお勧めします。ただし、舌に舌苔が付着していない時は舌を傷つけてしまうので控えるようにしてください。
④正しく磨いていても舌がヒリヒリと痛みを感じる場合がありますので、痛みが出た際は落ち着くまで様子見るようにしてください。
以上の4つのポイントを意識していただきながら一緒に綺麗に保ちましょう😁