今日は歯科衛生士の宮内です。
小児の出っ歯治療法についてお話しします。
前回は上あごの骨格が前に出ている・下あごの骨格が引っ込んでいる場合の治療法をお話しました。今回は前歯だけが飛び出している場合の治療法についてをお話します。
口呼吸をしている場合、舌が正しい位置になく、上顎から離れています。すると頬と上顎骨の力のバランスが崩れ、頬からの圧力が優位になる。頬からの圧力により歯列が内側に押され狭くなり、その結果、歯が綺麗に並ぶスペースが無くなり、前歯が前に飛び出します。
嚥下時(飲み込む時)は舌で上顎を押して飲み込むのが正しい嚥下のやり方です。
しかし、舌で前歯を押してしまう癖を持っていることがあります。
舌癖があると無意識の舌の力で、徐々に時間をかけて歯が移動し、前歯が前に飛び出します。
永久歯に生え変わる時期まで指しゃぶりの癖が続くようだと、上下の顎の前後的な位置関係がずれ前歯が前に飛び出します。
上記のように前歯が突び出した場合、上顎を拡大すると、歯が並ぶスペースが出来るため、出っ歯の前歯を正しい位置に戻すためのスペースが確保されます。
なので、上顎を拡大する必要があります。
取り外し可能な装置で、ネジを回して顎を拡大する装置です。
基本的には1日中使用します。
固定式でネジを回して顎を拡大する装置です。
お子様自身では取り外す事なく、上顎を広げます。
取り外し可能な、透明のマウスピースで顎を拡大し、顎間ゴムで上下歯列の骨格的なズレを直す事も可能です。
この装置は目立たないので、矯正装置に抵抗があるお子様に人気な装置です。
上顎の奥歯(第一大臼歯)を後ろに動かす装置です。
お子様自身では取り外す事なく、奥歯(第一大臼歯)を後ろに動かす装置です。
※顎が大きくなっても顔が大きくなる事はありません。
次回は成人の出っ歯の治療法についてお話します。
上記の治療法のみで歯並びがキレイになり矯正治療が終了することもあります。より歯並びをキレイにしたい場合は成人治療(ブラケット装置など)を行うも可能です。
歯並びにお悩みがある方、自分はどのような治療法になるか興味がある方は是非一度、当院の初診相談にいらしてください!
ご予約は、お電話または、HPから承っております。スタッフ一同ご来院お待ちしております。