こんにちは。受付の中田です。
皆さんはフッ化物洗口についてご存知ですか?
今回はフッ化物洗口についてお話します。
フッ化物水溶液を用いてブクブクうがいをして歯のエナメル質表面にフッ化物を作用させて虫歯を予防する方法のことです。歯質を強化し、虫歯を予防します。
フッ化物の作用でエナメル質の結晶性が高まり、溶解しにくくなります。さらに、酸におかされにくいフルオロアパタイトを形成します。
低濃度のフッ化物が、唾液中のカルシウムやリン酸の取り込みを活発化し、エナメル質の成熟を促進することにより、虫歯になりにくくします。
フッ化物の働きにより、酸によるエナメル質の脱灰(初期虫歯)を、ミネラル濃度が健全な状態にまで回復させる再石灰化を促進します。
フッ化物には、口の中の細菌の代謝活性を抑える働きがあり、虫歯の原因である酸の産生を抑制します。
毎日法(週5回法)と 週1回法があります。
フッ化物イオン濃度450ppm洗口液による毎日法では、毎日の歯磨き習慣と組み合わせることでフッ化物洗 口の習慣化を図ることができます。
フッ化物イオン濃度900ppm洗口液では、週1回法が推奨されています。虫歯予防効果は毎日法と変わりません。小・中学校など集団で実施する場合に適した方法です。
フッ化物洗口による虫歯予防効果は、洗口をはじめた年齢とその期間によって違います。
開始期間は洗口が可能となる4歳以降でできるだけ早く、期間はできるだけ長期にわたり行うことで、より高い虫歯効果が得られます。
(例)
小児(幼稚園から中学校3年生までの11年間フッ化物洗口を実施した場合)
虫歯予防効果が約80%です。週1回洗口実施
大人(18歳から31歳の成人を対象に2年間フッ化物洗口実施した場合)
虫歯予防効果が約40%です。週5回洗口実施
特に乳歯と永久歯が生え変わる小児期には、歯の萌出途上からフッ化物を繰り返し作用させることができるので。さらにたかい虫歯予防効果が得られます。
やり方はすごく簡単で計量キャップに入れた洗口液を口にふくみ液が歯面に行き渡るように約30秒間ブクブクします。
この時、誤って飲み込まないように気を付けてください。
洗口後は、口腔内の液を十分に吐き出してください。
口を水ですすがずに、1~2回唾液を吐きだしてください。
フッ化物洗口についてお分かりいただけましたでしょうか?
やまぐち矯正歯科でもフッ化物洗口あるので興味のある方は是非やってみませんか?