こんにちは☺︎受付の加藤です。今回は過剰歯について説明いたします。過剰歯(かじょうし)というのは、通常生えるべき歯よりも余分に存在する歯のことで、その発生頻度は20人に一人程度と言われています。
矯正歯科学会の報告によれば、過剰歯になるのは全体の5.1%。多くはありませんが、数としては20人に1人と、決して珍しいものではありません。また、サイズも正常な歯とほとんど変わらないものからごく小さなものまで様々な種類があり、上の前歯の間に生えてくることが多いようです。
過剰歯による問題は、前歯の数が多いことや、歯と歯の隙間が大きくなってしまうといった、見た目が悪くなるというだけではありません。 過剰歯がある場合、埋まっている位置によっては、本来生えてくるはずの永久歯のためのスペースを塞いでしまったりなどの問題を起こすことがあります。
また過剰歯の位置によっては、隣に生えている歯の神経とぶつかって痛みが起きる、隣の永久歯が不安定になるといったこともあり、最悪の場合には神経が死んでしまうため、まったく問題のない永久歯を抜歯しなければならなくなるということもあります。
過剰歯が永久歯の萌出に確実に悪影響を及ぼすような場合には、過剰歯の抜歯をします。骨に埋もれてずっと出てこない場合で、特に害を及ぼさない場合には経過観察をしていきます。過剰歯は子どもの頃に見つかることが多く、早めに抜歯しておけば永久歯の出口を塞ぐこともなく、大きく歯並びに影響することもありません。
今回は過剰歯についてお話ししました。もし乳歯が抜けているのに永久歯が生えてこない、歯並びが極端におかしいといった場合がありましたら、一度専門医に診てもらうことをお勧めします。当院でも初診のご相談を承っておりますので、ぜひお越しください。