こんにちは。歯科衛生士の宮内です。
今回は出っ歯についてお話しします。
出っ歯は、上の前歯や上顎が前に出ている噛み合わせをいいます。
この状態を上顎前突と呼びます。
指しゃぶりをしていると、上下の顎の前後的な位置関係がずれる、前歯が前方に傾いてしまうこともあります。
乳歯のうちは大丈夫ですが、永久歯に生え変わる時期まで指しゃぶりの癖が続くようだと、歯並びに影響が出てくる可能性が高くなります。
無意識のうちに舌で前歯を押してしまう癖を持っていることがあります。内側からの舌の力で、徐々に時間をかけて歯が移動し、出っ歯になります。
舌は「スポット」と呼ばれる上顎の後ろの部分に触れていて、上顎の歯列内に収まっているのが正常な状態です。
そしてそこからの舌の圧力と唇の力、頬の粘膜からの圧力がバランスを取り、歯並びを正常な位置へと導きます。
ところが口呼吸が癖になると、舌が下がり上顎から離れて力のバランスが崩れ、頬粘膜の圧力が優位になり、頬からの力により歯列が内側に押され狭くなります。
その結果、歯並びが乱れるのです。
間違った舌の位置 口呼吸 正しい舌の位置 鼻呼吸
上顎と下顎の成長バランスがずれることによって、上顎の骨が大きくなったり、下顎の骨の成長が足りなくなったりすることで、顎の前後の位置関係がずれて出っ歯になります。
この場合は装置を使って上顎の成長を抑制したり、下顎の成長を促したりする治療を行います。
口が閉じづらくなり、口唇が開いた状態にやすいです。口唇が開いていると、ドライマウス(口が乾いた状態)になり、唾液の分泌量が低下してしまいます。唾液の自浄・潤滑・抗菌作用などが少なくなることから、細菌が増殖します。結果として虫歯、歯周病、口臭の原因になります。
前歯の傾きが大きい場合、転倒やスポーツによる体の衝突の事故により前歯が折れる、唇を傷つける可能性があります。
噛み合わせが悪いと、体全体のバランスが歪んでしまいます。
その影響により、片側に強く重心をかけることで首や顎の筋肉が疲れ、肩こりや頭痛などの症状が出てくることもあります。
出っ歯とは何か、原因についてはお分かりいただけましたか?
次回、出っ歯の治療方法についてお話します。
やまぐち矯正歯科では、出っ歯や様々な歯並びについてのご相談をお待ちしております。
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